- その7 -
人は、1つのものを得るたびに1つのものを失っていく。
その選択が正しかったかどうかなど、誰にも分からない。
いつの時でも、自分の選択を信じて先に進むしかないのだ。
神は自分自身の中にのみある。
だがそれは、全ての人のためのものでなければならない。
背伸びをすることなく。できることを確実にこなしていくということの積み重ねだけが、
時間の中で自然と自分というものを形づくっていく。
焦ることはない。道は誰の前にものびているのだから。
おそれようとも、立ち止まろうとも構わない。時には逃げ出すこともあるだろう。
一つずつ積み重ねていけばよい。
ただ後になって後悔をしないように。
がんばって、とは言わない。あなたが、がんばっていることは知っているから。
ただ一言。
そのがんばりを続けられるように。だから、無理はしないでと。
いったい自分に何ができるのか。
それが分かるまで歩みをとめたくはない。
それが得られない答であったとしても。
それが望まない答であったとしても。